髪の毛を抜き始めおよそ35年ほど、
すっかり全頭脱毛状態です。
抜き始めは
小学生の低学年の頃からかなとおもいます。
後ろ髪を前にもってきて隠していたのも
間に合わなくなり、
帽子を経て、ウィッグになりました。
アラフォーのいま、
一体何個目のウィッグなのか。。
10個目くらいでしょうか。
2〜3年ほどで買い替え、というサイクルです。
小学、中学、高校の頃は
もちろん自分では買えませんので、
母親がどこからか購入してきたものを使っていました。
社会人になり自由になるお金が増えて
自分で購入するようになりました。
高校生ごろまでは、
当時住んでいたところの近隣に
ウィッグを販売・カットしてくれる美容室があり、
母と訪れていたのですが、
当然、
その場でウィッグを外さなければいけないため、
母に頭の状態を見られるのが
本当に嫌で嫌で仕方ありませんでした。
母は何も言いませんでしたがどう思っていたのか。。
もうその頃には、
なんの病気で脱毛しているのか、
自分で抜いてしまっているのか、など、
問いかけも詮索もありませんでした。
病院へ行こう、という誘いも小学校のころが最後です。
前にも書きましたが、
親とは別居していて時々会うだけの関係でした。
住み込みのお手伝いさんと兄弟との生活でした。
社会人になりインターネットで
いろいろと検索出来るようにもなり、
CMなどで有名な企業のウィッグも
50万円近く払い使用したこともありますが、
私には金額分の品質・価値があるように
思えませんでした。
個室でマンツーマンでかなりの圧の営業をかけられ
ようやく頭の採寸をしてもらっても適当で
出来上がったオーダーウィッグは
あちこち浮きまくりでオーダーとは思えない代物でした。
その新しいウィッグをみて
当時付き合っていた彼がとても怒り、
作り直すようにと苦情の電話を入れてくれました。
余談ですが、
その彼とは結婚直前までいきましたが、お別れしました。
私のことを全て受け入れてくれる
おおらかで頼りになる方でした。
その大手企業のことは、もう随分前の話なので、
いまどうなっているのか分かりません。
そこでは2回ほど購入して、それきりです。
インターネットで数千円で購入できるものも試しました。
休日用や洗い替え用に、
気分転換に普段と違う髪の長さのもの、
など、いくつか購入しましたが、
どれも値段相応で
わたしには今ひとつ合いませんでした。
そんなこんなで今現在は
医療用ウィッグを専門に扱う美容室にお世話になっています。
抗がん剤治療や脱毛症などで困っている方向けに
美容室をされているところです。
お値段もひどく高額なわけでもなく、
メンテナンスの仕方や
気になる部分はカットしてくれたり、
色々と相談もでき寄り添ってくれるところです。
いい所を見つけたな、と
初めて訪れたときには心から安心しました。
わたしにとっては、
一生の付き合いになるであろうウィッグ。
この美容室がなくならないことを祈るばかりです。