抜毛症

抜毛症 初恋の話 小学生のころ

抜毛症 初恋の話

小学生の頃、
すでにウィッグをかぶって過ごしていた私ですが、

人並みに好きな男子がいたりして
バレンタインには
その子の自宅にチョコをあげにいったりしていました。

 

大人にしてみたら
バレバレのウィッグをかぶっているクラスの女の子、

我が子に毎年チョコをあげにくるその女の子を
彼のお母さんはどんな思いで迎えて下さっていたのか。。

知る由もありません。

 

好きな男の子は同じクラス。
私のウィッグをどう思っていたのか、
なにか言われたりすることはありませんでした。

 

ホワイトデー、
クラスの男子仲間たちは女子たちの家に
お返し行脚をしてまわっていました。

その中に私の家も含まれていて、
毎年、なにかお返しをもらっていました。

男子たちの声が近づいてくるのを
家の窓のすみでドキドキしながら待っていた、
そんな感じです。

 

小学校へ行くのは
嫌じゃありませんでした。

中学校も高校も。

 

ウィッグなため気を遣うことも多かったですが、
不登校になることはありませんでした。

 

体育のマット運動では
一度ウィッグが外れたことがあったような気がします。

みんなの反応どうリカバリーしたのか
不思議に覚えていません。

 

50m走、100m走、プール、マットなど運動全般、

ただ頭にのっているだけのウィッグが
すぐに外れてしまいそうで、
思いっきりやる、全力でやる、ことができませんでした。

 

体を動かすことに関しては、いつも恐る恐る。
なんとなく
いつも悲しい気持ちを抱えていたことを覚えています。

 

ウィッグでしたが、
友だちも普通にいたし
生徒会活動をしたり
部活動に打ち込んだり
それなりに普通の学校生活を送っていました。

 

ウィッグになる直前、
帽子で過ごしていた時期に

小学校の帰り道、
男子たちに遠くから大声で
帽子のことをからかわれたとき、

 

一緒に下校していた仲良しの友だちたちが
男子たちになにか言い返してくれて、
だいじょうぶ!って守ってくれた記憶があります。

恥ずかしくて辛かったけど
心強かった、そんな思いです。

 

ずっと好きだった小学校の頃の初恋の彼とは
もちろん何の進展もなかったわけですが、

普通にそんな初恋の思い出もあって
わたしは幸せだな、って感じています。

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